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24/09/09
NXHD×NEC、自律遠隔制御のフォークやハンドラー25年事業化へ
NIPPON EXPRESSホールディングス(本社・東京、堀切智社長)とNEC(同・同、森田隆之社長兼CEO)は、共同開発する遠隔搬送システムをNXグループの国内5拠点に導入していく。自律遠隔制御が可能なフォークリフトやハンドラーの運用を検証し、2025年の事業化を目指す。
「テレロボフォーク」は、既存のフォークリフトにレバー、ハンドル、ペダルを制御する装置やカメラ、高精度センサーなどを後付けすることで自律遠隔制御に対応する。倉庫内の映像データを基に搬送経路を自動設計し、周辺状況に合わせてリアルタイムに経路を見直す。障害物や人との衝突リスクを把握し、走行速度を自動調整する。また、カメラ映像やセンサー情報など全てのデータをクラウドに集約し分析することで、倉庫外からの管理・操作も可能となる。
「テレロボハンドラー」は、ロボットアームを活用して複数のパレット・カゴ台車への仕分け、積み付け・積み替えなどを離れた場所から作業できる。事前のプログラミングは不要。作業途中でカゴ台車やパレットの位置・物品・仕分け方法が変わっても、遠隔指示をすぐに認識し迅速に作業再開できるという。
両社は20年10月、価値共創に向けた探索プロジェクトで遠隔搬送システムの共同開発を開始。NXHDの物流業のノウハウ、ネットワーク、顧客基盤、NECの製造業のノウハウ、DX技術・サービスという互いの強みを持ち寄って取り組む。24年1月、NXグループの倉庫でテレロボフォークの実証実験を開始した。今後、国内5拠点で運用・検証を展開し、年内にテレロボハンドラーの実証にも着手する。