• 統計・データ

24/09/03

引越のきっかけ、約4割が「防災」

 アート引越センター(本社・大阪市、寺田政登社長)のシンクタンク「0123引越文化研究所」の調査によると、引っ越しのきっかけに「災害・防災の観点」を挙げた人は39・5%=グラフ1=で、このうち「テレビで大きな被害を見たから」が51・3%に上った=グラフ2。
 防災に関心を持つきっかけとなったのは「東日本大震災」が51・6%、「豪雨・大雨などの水害の報道を見て」が38・2%、「テレビで災害の報道をやっているのを見て」が30・0%、「台風の報道を見て」が20・5%=グラフ3。近年、さまざまな自然災害の映像を目にする機会が増えたことが影響しているとみられる。
 新居探しの際に防災を「とても考慮した」は16・8%、「どちらかと言えば考慮した」は37・0%で、合わせて53・8%に上った。具体的には「ハザードマップの確認」が55・8%、「建物の耐震性」が52・1%、「築年数、構造」が46・5%だった。
 新居へ引っ越す際に家具のレイアウトを見直して「リビングや寝室に背の高い家具や大きな家具を置くのをやめた」とする回答は25・8%だった。「住居の出口までの通り道に家具は置かないようにした」は21・5%だった。また、「つっぱり式の家具に変えた」は20・5%、「オール電化にした」は17・0%、「背の低い家具に変えた」は16・8%だった。
 調査は7月下旬、インターネットを通じて実施し、直近5年で引っ越しをした全国の20~60代の男女400人の回答をまとめた。9月・10月の秋の引っ越しシーズンに先駆け、9月1日の「防災の日」にちなんで集計結果を公開した。