• 荷主

24/09/02

花王、10月に愛知県の豊橋工場で積み込みに自動運転FLを本格導入

 

豊橋工場に10月に導入するトラック荷役対応自動運転フォークリフト

 花王(本社・東京、長谷部佳宏社長)は10月、愛知県豊橋市の工場でトラックへの積み込み作業に自動運転フォークリフトを本格導入する。豊田自動織機開発の自動運転フォークリフトを活用して、業務効率化や労働力不足への対応を図る。
 採用したのは、豊田自動織機開発の「トラック荷役対応自動運転フォークリフト」。レーザー光によるセンサーを用いたトラック位置検出やガイドレスでの自動運転、AIによるパレット位置・姿勢検出ができる。荷役位置を自動で判断してトラックまでの走行経路を自動決定するため、トラックの停車位置や積み荷の姿勢が一定でない状況でも荷役の自動化が可能となる。

自動運転フォークリフトを導入する次世代倉庫

 花王は、労働規制強化に伴う2024年問題を背景に、23年3月にヘアケア・スキンケア製品などを生産する豊橋工場で次世代倉庫を完成。工場から製品を入庫・仕分け・出庫するまでを自動化し、柔軟な物流体制への対応を進めてきた。一方、積み込み作業の自動化に向けては課題が多く、21年から豊田自動織機と協働し、今年7月に自動運転フォークリフトの実用化に成功した。10月に本格導入することで、製品入庫からトラックへの積み込みまで完全自動化された倉庫を実現する。