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24/08/30

伊藤園×コカ・コーラ、8月から愛知県で共同配送を実施

 伊藤園(本社・東京、本庄大介社長)とコカ・コーラボトラーズジャパン(同・同、カリン・ドラガン社長兼CEO)は8月、愛知県新城市を中心としたエリアで共同配送を開始した。物流が多くの課題を抱える中、積載と配送の効率を向上するとともに、環境負荷低減につなげる。

共同配送で積載効率を高めて物流課題の解消を目指す

 コカ・コーラの委託するパートナーが店舗配送後に、伊藤園豊橋支店で伊藤園の製品を積載。コカ・コーラの倉庫に一時保管後、翌日以降に混載して共通店舗へ納品する。伝票など、各社の情報は物流パートナーが管理し、商社は触れないようにした上で、各社のルールで処理する。

2社の荷物を同じトラックに積み配送する

 伊藤園は、小売店などに製品を配送する時は、管轄支店を中心に、営業担当者が直接提供してきた。ただ、流通・小売業界や物流業界が変化する中、取引先の店舗間移動が長距離になることもあり、配送効率が低下していた。またコカ・コーラは、物流企業が店舗配送を担ってきたが、日によって積載量にばらつきがあり、積載効率や配送効率が低下していた。
 両社は、物流での協業を通じて、1配送当たりの積載量を向上させつつ、輸送距離の最小化を目指す。今後、知見を蓄積し、他のエリアへの取り組み拡大を図る。