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24/08/27

山善、新大阪駅エリアに協働ロボットトライアル施設を開所

新施設の「ワークテストルーム」の様子

 工作機械や産業用機器商社の山善(本社・大阪市、岸田貢司社長)は8月22日、大阪市に協働ロボットの試運転施設「協働ロボットテストラボ」を開所した。これまで本社ビル内にあった施設を拡張して独立させ、新大阪駅近くに開所。ロボット導入検討企業がより利用しやすくした。
 所在地は大阪市淀川区。新大阪駅徒歩圏内。面積は309平方メートルと約3倍に拡張した。ロボットの動作速度やロボットアームが持ち上げられる可搬重量などを実機で事前にテストするワークテストルームを1室、ロボット導入時の操作練習をするトレーニングルームを2室、常設展示する4台の協働ロボットの操作体験や同社の自動化の取り組みを紹介するスペース1室を備える。
 ものづくり産業の人手不足が深刻化する中、作業者と同じ空間で動かすことができる協働ロボットの需要が高まっているが、海外製の協働ロボットを中心に試運転できる施設や対面サポートを受けられる場所が少ないといった課題がある。
 山善は、新施設で世界を代表する協働ロボットメーカーである台湾のテックマンロボット、日本のファナック、スイスのABBの3社7台の最新協働ロボットを常設。ロボットメーカーからシステム開発企業やものづくり企業まで利用する「共創の場」となることを目指す。また人手不足の課題解決に向けた自動化・省人化をサポートする。

「トレーニングルーム」

「コミュニティスペース」