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24/08/27

NXHD、ドローン自律飛行システム開発のスパイラルに出資

 NIPPON EXPRESSホールディングス(本社・東京、堀切智社長)は8月23日、グループの投資ファンド(基金)のNXグローバルイノベーション投資事業有限責任組合が、ドローン自律飛行システムを開発するスタートアップ企業スパイラルに出資した。欧州の建設業市場をターゲットとする同社への出資で、物流現場でのドローン活用推進や欧州の建設業界との接点増加を図る。
 スパイラルは2016年に設立。資本金は1億円。屋内などの電波が届かない環境でもドローンの自律飛行を可能にするシステム「マークフレックスエアー」を開発した。一般的なドローンがGPSやセンサーなどを使用し事前に作成した施設マップを参照して航行するのに対し、専用ソフトで経路を入力し壁に貼られた二次元コードを認識することで航行する。
 欧州では、トンネル工事現場やダム検査の定期点検でのドローン技術活用に取り組んでおり、24年中にオーストリアのウィーンに現地法人を設立する。
 NXグループは、24年1月に子会社化したウィーンを本拠地とするカーゴパートナーやNXグループ各社が連携し、ドローン関連機材の輸配送や現地保管などでスパイラルの海外進出を支援し、物流現場でのドローン活用を推進する。また、スパイラルを通じて欧州との建設・建機業界との接点を増やし、新たな物流サービスの開発や需要の発掘に取り組む。