- 物流企業
24/08/21
NXHD、28年度末までに400人のDX専門人材を育成
NIPPON EXPRESSホールディングス(本社・東京、堀切智社長)は2028年度末までに、400人のDX専門人材の育成を目指す。NECの提供するDX専門人材育成プログラムを活用してDXによる事業の改革と創造に取り組む。
プログラムは、NECが21年から提供する「NECアカデミー フォー DX」のノウハウを生かしNXグループ向けに作成した独自プログラムで、DX推進の5つの壁(プロジェクト立ち上げの壁、部門間の壁、まき直しの壁、カルチャーの壁、実行・継続の壁)を解消する活動を実践的に学ぶ。
NECのDXコンサルタントが進行役となり、受講生が実際に関与する現場・事業のテーマを課題として、DXのスキル・考え方・姿勢を学ぶ。また、受講者の行動特性とスキル成熟度を定量的に可視化するNECの評価テストを活用する。
プログラムには、集合ワークショップ、個人でのDX推進テーマの企画構想、DXコンサルタントとの1対1での対話・議論を組み込み、受講者同士の横連携と個人に寄り添ったサポートを提供する。最終段階では、推進するDXプロジェクトの企画構想を体系化し、NXグループのDX推進支援制度と組み合わせ、育成プログラムでの学びをスムーズに実践へとつなげる。
NXグループは、世界での物流事業の成長と変革に向けたDXを重要な経営課題と位置付けており、推進・実現を担うDX専門人材の育成に取り組んでいる。20年10月から国内外の5万8000人の従業員を対象にDXの基礎知識教育を実施。23年10月からはNEC提供のプログラムで、DXに取り組む専門人材を対象に専門教育を推進し、今年8月には40人が修了している。
NXグループでは、このDX専門人材を中心として、物流現場のAIやロボティクスを活用した人員配置・車両運用・倉庫保管の最適化などのプロジェクト検討を進めている。今後、海外のグループ会社を含めた全従業員のDXに関する知識とスキルを向上させ、さらなる成長を目指す。