- 物流機器メーカー
24/08/08
三菱ふそう、ドライバー自動追尾のEVごみ収集車を開発
三菱ふそうトラック・バス(本社・川崎市、カール・デッペン社長兼CEO)は、電気小型トラック「eキャンター」新型モデルをベースに、ドライバーを自動追尾する自動運転「レベル2」のごみ収集車を開発している。今年度も環境省の実証事業に参画し、「クリーンでより効率的なごみ収集作業」に向けて開発を継続する。
2023年11月、環境省と合同で、開発車両「eキャンター・センサーコレクト」の実証実験を川崎市内で実施した。20年に開発した初代モデルを改良してレベル2の自動運転機能を搭載し、ごみ集積場に到着後から作業開始までにかかる時間や手間を短縮した。
車両前方と後方に搭載したミラー兼用のカメラセンサーが、運転席から下車する人を自動的にドライバーと認識する仕組み。ごみ集積場へ到着後も、車両がドライバーを自動追尾する。
ワイヤレス式HMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)を通じた遠隔操作が可能で、ドライバーが運転席に乗り降りする回数を大幅に減らす。作業時間を短縮し、ドライバーの負担を軽減する。
また、車両に搭載したカメラや超音波式センサー、高精度GPSで、車両付近に安全区域を形成する。障害物の回避、安全区域に人が侵入した際の緊急停止、車両の追尾や一時停止なども遠隔で操作可能という。
環境省の21~23年度の「デジタル技術の活用等による脱炭素型資源循環システム創生実証事業」で、試作車の製作および技術開発を担った。24年度も参画し、実用化を目指す。