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24/08/07

NXHD、航空の脱炭素化へSAF利用促進プロジェクトに参画

 NIPPON EXPRESSホールディングス(本社・東京、堀切智社長)は、SAF(再生航空燃料)の利用促進プロジェクトに参画する。SAFの利用による間接的な二酸化炭素削減効果「Scope3環境価値」を取り引きする新たな仕組みをつくる。

「Scope3環境価値」の取引スキームを構築する

 NXHD、伊藤忠商事、ENEOS、日本航空、みずほ銀行、みずほリサーチ&テクノロジーズ、成田国際空港の7社が、航空の脱炭素化を目指して成田空港で実証試験を行う。
 NXHDはフォワーダーとして参画。航空貨物輸送でのScope3環境価値の購入、荷主へのScope3環境価値の展開を図る。

航空会社と燃料供給事業者はScope3環境価値の新たな販売先を得る

 燃料供給事業者、航空会社、フォワーダー、空港会社が一堂に会してScope3環境価値の取引を活性化。航空輸送のバリューチェーン全体で、SAFにかかるコストをシェアする。試験的な取引の後、参画企業を拡大した本格的な実証を行い、構築したスキームの社会実装を目指す。
 航空会社がSAFを利用すると、航空機から直接排出される二酸化炭素(航空会社のScope1)が削減される。同時に、航空貨物輸送や社員の出張などで排出される間接的な二酸化炭素(航空利用者のScope3)の削減効果「Scope3環境価値」が発生し、SAFによる航空輸送を利用した企業は自社のScope3排出量を削減できる。