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24/08/05

ヤマト運輸×北海道エアシステム、道産品スピード輸送で連携

 ヤマト運輸(本社・東京、長尾裕社長)と北海道エアシステム(同・札幌市、武村栄治社長)は7月31日、互いの輸送ネットワークを活用した道産品のスピード輸送の実証実験を開始した。
 北海道エアシステムが道内で運航する小型旅客機の貨物スペースを活用した道内輸送にヤマトグループのトラックと貨物専用機(フレーター)による輸送を組み合わせ、離島を含む道内各地の特産品・名産品を道外に一貫輸送し、販路拡大に貢献する。
 第1弾として7月31日から、ヤマト運輸が奥尻島内の生産者から集荷し奥尻空港にトラック輸送。北海道エアシステムは小型旅客機の貨物スペースに搭載し、函館空港を経由して札幌丘珠空港に航空輸送後、ヤマト運輸は新千歳空港へトラック輸送し、フレーターの深夜便で羽田空港へ航空輸送する。さらに、国内外へのトラック・航空輸送につなげる。
 運航中の道内各路線の積載率を高め、経済性・環境性向上による航空輸送ネットワークの維持・拡充を目指すとともに、日持ちしない生鮮品などが多い道産品の道外・海外への商流拡大で、地域経済の活性化を後押しする。今後は、実証輸送を行う空港を利尻空港や、女満別空港などへ順次拡大する。小型旅客機に適した輸送機材の開発にも取り組む。

新千歳空港ー羽田空港間はフレーター深夜便を活用するため、北海道内の各空港発ー札幌丘珠空港着の最終便との当日接続が可能