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24/08/01

NXHD×マクセル、トラック向けガラス投写型ディスプレー実証で成果

 NIPPON EXPRESSホールディングス(本社・東京、堀切智社長)は、マクセルが開発した物流トラック向けガラス投写型ディスプレー「BM-Display(ブライトミラー・ディスプレー)」の実証実験を実施。映像光学技術の活用が運転時の負荷軽減につながることを確認した。マクセルは実験成果を踏まえ、早期の製品化を目指す。
 マクセルのブライトミラー・ディスプレーを物流トラック向けに応用した。マクセルが量産化している乗用車向け拡張現実HUD(ヘッドアップディスプレー)の高効率なバックライト技術をベースに小型化・高輝度化し、トラック、バス、電車などの垂直に近いフロントガラスにも投写することが可能となった。
 実証実験は24年5月に開始し、運転時の視点の移動量、移動時間、視点範囲などを定量的に評価した。視点移動量は37%低減、視点移動時間は39%短縮した。表示位置がカーブ時などを含めた運転中の視点移動範囲にあることから、運転時の負荷低減につながると分析した。
 マクセルは、新人などの不慣れなドライバーや高齢ドライバーの運転をサポートし、雇用の確保、安全性の向上、業務効率の改善などの物流業界の課題解決に向けて、早期に製品化する。さらにバス、電車、重機などへの展開で、商用車全体への安全性向上を目指す。

実証実験でのBM-Display表示イメージ

物流トラック向けBM-Display外観イメージ