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24/07/30

ダブル連結トラック、9月通行可能区間拡充 北海道・首都圏・近畿圏など

 ダブル連結トラックの利用拡大に向け、国土交通省は高速道路の通行可能区間を拡充する。新たに北海道や首都圏、近畿圏などで道路を追加し、現在より走行できる区間を1000キロメートル以上延ばす。物流企業の要望を踏まえた動きで、利用しやすい環境を整え、輸送の生産性を高める。
 7月25日、昨年策定した物流政策パッケージの進ちょくや今後の対応を検討する、政府の関係閣僚会議で方針を示した。9月2日までパブリックコメント(意見公募)を行った後、通達改正などを経て、特殊車両通行許可の申請受付を開始する。
 通行可能区間を現在の約5140キロメートルから約6330キロメートルに拡充する。このうち、北海道の高速道路でダブル連結車の通行区間が設定されるのは初で、道央自動車道苫小牧東インターチェンジ(IC)―旭川鷹栖IC間などを加える。
 首都圏では複数区間の追加により、関越自動車道や東名高速道路の全区間や、東京外郭環状道路(外環道)で通行できるようにする。近畿圏では阪神高速湾岸線の全区間などが追加される。他にも、災害時のう回路となる上信越自動車道、北陸自動車道、中国自動車道などを拡充する。
 ダブル連結車は大型トラック2台分を輸送できる車両で、2019年から本格的な導入が始まった。大手物流企業を中心に活用が広がり、今年3月末時点で16社が申請し、計414件を許可している。普及に向け、国交省は19年と22年に通行可能区間を拡充するとともに、高速道路の休憩施設で駐車ますの整備を進めている。