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24/07/22

エアロジーラボ、千葉市のドローン「レベル3」飛行医薬品配送実証に参画

目的地上空からウインチで荷物を降下させた

 エアロジーラボ(本社・大阪府箕面市、谷紳一代表取締役)は、千葉市で実施されたドローンを活用した医薬品配送の実証実験に機体提供・機体運行者として参画した。無人地帯で目視外飛行を行う「レベル3」飛行で東京湾上空を飛行した。
 実証実験は、ドローン世界大手エアロダイングループの日本法人エアロダインジャパンが千葉市の事業に採択されて実施。千葉県習志野市の谷津薬局で交付された薬剤を、SBS即配サポートが陸送し、同市内の茜浜緑道から千葉市の高齢者施設「プレザンメゾン美浜」まで往復約25キロメートルをエアロジーラボのドローンで配送した。当日は海風が強く、当初予定した物流倉庫屋上から往復する約30キロメートルの経路を変更して実施した。
 目的地では医薬品をウインチを使って降ろし、無着陸で離陸場所まで帰還した。法令上、ドローンは離陸前点検が義務付けられ、宅配先で着陸した場合に復路飛行前に顧客による離陸前点検の必要が生じることが制約となっているが、ウインチを使うことでクリアした。
 使用した機体はエアロジーラボの「エアロレンジG4―S」。サイズは1280ミリメートル、重量は12・3キログラム。最大飛行時間は200分。3キログラム搭載時で150分の飛行が可能。最大積載量は7キログラム。

ウインチを搭載した「エアロレンジG4―S」