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24/07/16

岐阜・三重運輸支局、運転手に聞き取り 荷待ちなど情報収集

 荷主と元請けが適正取引を阻害する行為を行っていないかを把握するため、中部運輸局の岐阜運輸支局と三重運輸支局のトラックGメンは6月26~27日、岐阜県と三重県の高速道路休憩施設で、ドライバーへの聞き取り調査をした。一部で長時間の荷待ちなどの情報があったことから、両運輸支局は実態を確認した上で、必要な働き掛けを行っていく。
 岐阜運輸支局が26日に名神高速道路養老サービスエリア(SA)で、三重運輸支局が27日に鈴鹿パーキングエリア(PA)で実施した。両運輸支局が休憩施設で聞き取りを行うのは初。
 これまでは運送企業へ調査していたが、トラックGメンを周知するとともに、物流現場の生の声を集めるため、SA・PAでの調査に至った。
 養老SAで20人、鈴鹿PAで28人に聞き取りをした結果、長時間の荷待ちが少なくとも5件、異常気象時の無理な運行指示が2件あった。荷主・元請けに対し働き掛けが必要かを判断するため、両運輸支局は実態把握を進める。
 荷主・元請けと実運送企業の取引適正化を目指し、国土交通省は昨年7月、トラックGメンを発足。行政側から実運送に積極的に情報収集するとともに、地方運輸局が国交相による働き掛けを独自に行える仕組みに改め、ドライバーの労働条件改善を進めている。