ＡＮＡファシリティーズ、アセットマネジメント事業に進出

　ＡＮＡグループで物流不動産コンサルティングなどを手掛けるＡＮＡファシリティーズ（本社・東京、丹治康夫社長）は、不動産の管理・運営を自社で受け持つ「アセットマネジメント事業」に進出した。６月、第一号物件の物流施設「エルオージェイ１（ワン）」を名古屋市にしゅん工した。７月から、自家用倉庫として賃貸を開始する。

　所在地は名古屋市港区野跡。伊勢湾岸自動車インターチェンジから約３・８キロメートル。敷地面積は約8352平方メートル。東棟・西棟の２棟構成の倉庫兼事務所。延べ床面積は約4133平方メートル。一般的な倉庫に比べて事務所部分にゆとりを持たせているほか、資材置き場なども設置している。

　同施設でＳＰＣ（特別目的会社）の組成、不動産開発、資金調達、信託受益権化などを担う。併せてマスターリースや管理・運営も受託する。今後は投資助言業と第二種金融商品取引業のライセンスを活用し、協業先との共同投資で他のアセットタイプにも領域を広げ、さらなる事業拡大を目指す。