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24/07/12

三井不、ロジ新戦略で物流施設8物件を新規開発へ

 三井不動産(本社・東京、植田俊社長)は、ロジスティクス事業の新たな事業戦略を策定した=画像。2025年2月から順次、全国で8つの物流施設をしゅん工する。4月に公表したグループ長期経営方針「&INNOVATION2030」に基づき、ロジスティクス事業のさらなる成長、事業領域の拡大、ESG(環境・社会・企業統治)への取り組み強化を図る。


 「街づくり型物流施設」と位置付ける「三井不動産ロジスティクスパーク(MFLP)」をはじめとする物流施設の開発を推進する。物流ソリューションの提案・提供でサプライチェーン改革を支援するほか、冷凍・冷蔵倉庫の開発などで多様化する物件ニーズに応える。
このほか、データセンター事業の強化、工場・インフラストラクチャー事業への参入、環境配慮の取り組みも新戦略に盛り込んだ。三井不は「不動産デベロッパーの枠を超えた『産業デベロッパー』として、社会のイノベーション・付加価値の創出に貢献し、物流業界の持続可能な成長に寄与する」と発表した。

「MFLP横浜新子安」外観イメージパース

 開発計画では25年2月、「三井不動産ロジスティクスパーク横浜市子安」を横浜市にしゅん工するほか、宮城県、埼玉県、東京都、神奈川県、大阪府、京都府でMFLPやDC(データセンター)などを順次開発する。12年4月の事業開始以降、三井不によるしゅん工稼働施設は国内49物件・海外2物件で、累計総投資額は約1兆2000億円となる。