• 物流企業

24/07/10

日通、「プロテクトBOXグローバル」を提供開始

 NXグループの日本通運(本社・東京、竹添進二郎社長)はこのほど、「プロテクトBOXグローバル」の提供を開始した。企業向け小口貨物輸送商品「プロテクトBOX」を国際輸送にも対応できるようにした。輸送距離の長い国際輸送で、貨物を汚破損から守り、安全に目的地まで輸送する。

プロテクトBOXを使い、輸出入をより安全に便利に行う

 プロテクトBOXは、軽くて丈夫な専用箱を活用したサービス。ストレッチフィルムやエアキャプなどのこん包資材が少なくて済むため、こん包作業に関する資材費や人件費の削減につながる。また、耐久力に優れ繰り返し使えるのも特長。2019年、まず国内輸送で利用を開始した。
 国際輸送では、日通が、顧客先へ器材を持参し集荷。空港・港で通関し、目的地近郊まで船や飛行機で輸送。現地配達店が、届け先へ配達する。返路の器材運用は顧客手配で行うため、顧客の輸入用器材としても使用可能。
 併せて、日通は導入事例も公開。広島県で健康食品などを取り扱う清水化学は、広島県三原市から台湾・高雄市への商材の海上輸送での輸出入で、プロテクトBOXを導入した。導入以前は、パレットで貨物の積み付け作業を行い作業品質や作業時間に課題があったが、新サービスの導入で、作業品質向上や作業負担軽減などの効果があった。
 NXグループは、今後も物流の効率化と環境負荷の低減を進め、さまざまな輸送モードを組み合わせた新しい商品を開発し、企業理念に掲げる「物流から新たな価値を創る」ことを目指す。