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24/07/10

JR東、新幹線の多量輸送25年度事業化へ、新青森―東京間でトライアル

 JR東日本(本社・東京、喜勢陽一社長)とジェイアール東日本物流(同・同、野口忍社長)は7月12日から、東北新幹線の臨時列車を活用し、新青森と東京駅間で引っ越し家財や鮮魚などの荷物を多量輸送する実証実験を行う。7月12・19日と9月6・13・20日で実施。新幹線荷物輸送「はこビュン」のトライアル第5弾で2025年度中の事業化を目指す。
 実証実験には、荷主としてサカイ引越センター、スーパーのカスミ、JF青森漁連などが参画。午前8時29分に新青森駅を出発する東北新幹線の臨時列車はやぶさ12号に、引っ越し家財や鮮魚など最大300箱程度を積み、午前11時44分に東京駅到着後、首都圏の小売店舗などへ輸送する。列車は10両編成で、1~2号車で荷物を輸送し、3~10号車は旅客を輸送する。
 旅客列車を活用した貨客混載による高速・多量輸送の事業性、40箱を超える輸送ニーズへの対応として客室輸送専用台車の活用を基本にしたホーム上での安全で効率的な荷扱い、引っ越し家財を取り扱う新たなパートナーとの連携による輸送ニーズを検証する。
 JR東日本は、23~24年度の実証実験の成果を踏まえ、25年度中の事業化に向けて取り組む。新幹線の特性を生かして地方と都心をつなぎ、新たなパートナーとの連携を進め、社会的な課題解決を目指す。

 

新幹線を活用した、新青森―東京間での輸送イメージ