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24/07/09

日梱、ダブル連結トラック乗り継ぎ運行で物流環境大賞「特別賞」

表彰式で、日梱の稲垣啓太執行役員(右)

 日本梱包運輸倉庫(本社・東京、大岡誠司社長)は、日本物流団体連合会主催の第25回物流環境大賞の「特別賞」を受賞した。ダブル連結トラックを導入し、乗り継ぎ運行を定期化したことが評価された。
 栃木県足利市から東広島間の自動車部品輸送で、大型車を21メートルダブル連結トラックに転換した。さらに、長浜営業所もしくは神戸営業所を中継点とした2ルートを構築し、緻密な運行ダイヤを組んだ。乗り継ぎ運行を定期化し、ドライバーの運転時間の削減、積載率の向上、二酸化炭素排出量の削減に取り組んだ。
 この長距離輸送ではこれまで車両手配や環境負荷が課題となっており、日梱の太田営業所が取引先から相談を受けて改善に取り組んだ。従来は1日当たり大型トラック12台とドライバー12人が必要だったが、ダブル連結トラックの導入で車両数は半減の6台、ドライバーも4人減の8人となった。2022年4月から24年1月の運行実績に基づいて二酸化炭素排出量を算出した結果、28%減だった。