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24/07/05

三菱倉庫、グループの投資会社がスウェーデンのEV貨物運送に出資

 MLCベンチャーズ(本社・東京、清水康史代表取締役)が運用するファンド「MLCイノベーション1号投資事業有限責任組合」は、EVトラックで貨物運送を手掛けるスウェーデンのアインライドに出資した。MLCベンチャーズは、三菱倉庫グループでベンチャー企業への投資を手掛ける。三菱倉庫グループはベンチャー支援を通じて太陽光発電・EVトラックを中心とした環境負荷を低減する保管・輸送サービスの提供や二酸化炭素可視化プロジェクトを通じたSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みを強化していく。
 アインライドは2016年に設立された、スウェーデンに拠点を置くスタートアップ企業。トラックの高効率運行に関わるソフトウエア開発と大型EVトラックの運行を掛け合わせたBtoB貨物運送サービスを欧米で展開している。輸送ルート・配車・充電計画などを最適化し高効率運行を支援するソフトウエアや、独自の充電インフラ網の配置・整備、自律運行EVトラックの開発・製造を強みに、スウェーデン、アメリカ、ドイツを中心に多数のグローバル企業と取引を拡大している。
 アインライドのサービスは、ドライバー不足、働き方改革、輸配送の高度化・効率化、環境負荷対策といった社会課題の解決に貢献するもので、三菱倉庫グループの掲げる経営戦略と合致する。今回の出資を機に、同社グループの国内外の資産を活用してアインライドの事業成長を支援し、豊かで持続可能な社会の実現に貢献していく。

アインライドはEVトラックによるBtoB貨物輸送サービスの提供や高効率運行を支援するソフトウエアの開発を手掛ける