- 物流企業
24/07/04
ラストワンマイル協組、「宅配ミニ」を関東・関西エリアで本格展開
ラストワンマイル協働組合(志村直純理事長)は6月から、関東1都2県(埼玉、東京、神奈川)と関西2府2県(京都、大阪、奈良、兵庫)で「宅配ミニ」の本格運用を始めた。1個当たり320円(税込み)で業界最安水準の宅配サービスという。単に低価格なだけでなく、適正な運賃、適正な物流効率・サービスレベルで展開する「LCC配送ソリューション」としてEC需要拡大の受け皿となることを目指す。
宅配ミニは、コスメ、家電・パソコン部品、衣料品、健康食品、書籍、雑貨など、3辺合計55センチメートル以下・重さ1・5キログラム以下の荷物が対象。専用ボックス・封筒を購入する必要がないため、利用者は安価で手軽にサービスを利用できる。契約後、定期集荷を行い、集荷翌日に配送する。
宅配大手と同レベルのシステムを採用し、中小運送会社でありながら荷物追跡、不在再配達、専用伝票発行、全ドライバーの端末へのゼンリンアプリ導入を実現している。
本格運用に先立ち、2024年3月からトライアルに着手し、5月からは実際に受注を開始。通販大手の協力の下、約1カ月間にわたって運用してきた。サービス水準や収益性、顧客ニーズを把握するとともに、課題を抽出し、低価格であっても精度の高い配送を持続的に提供できることを確認した。
通販・EC業界を中心とした荷主の課題解決を図っていき、1年間で5万個、3年間で20万個の取り扱いを目指す。さらに多くのエリアでサービス展開をしていく。