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24/06/26

サンゲツ、物流効率化へ経産省の実証事業に採択

 サンゲツ(本社・名古屋市、近藤康正社長)は6月3日、経済産業省が主導する「物流効率化に向けた先進的な実証事業」の補助事業者に採択された。新たなユニットロードシステムを導入し、持続可能なサプライチェーンの実現を目指す。
 壁紙などの内装材は巻物状の特殊な荷姿で運搬を行う必要があり、輸送時における荷物の積み降ろしの効率が低いことが課題となっている。サンゲツは2026年3月期までの3カ年の中期経営計画の施策に、ロジスティクス体制の地理的・機能的な拡充・強化を掲げている。新システムの導入で課題解決を図る。
 物流・運送業界では、「物流2024年問題」だけではなく、構造的な需給ひっ迫による輸送力不足への危機感が高まっている。経産省は、実証事業を通じ、荷主企業の物流施設の自動化・機械化を目的とした機器・システムの導入などの費用を国が補助することで、荷主企業の省力化や物流効率化の投資効果を実証する。