鴻池運輸、インドの医療器材滅菌サービス企業の株式取得

　鴻池運輸（本社・大阪市、鴻池忠彦会長兼社長）は６月20日、インドで医療器材の滅菌サービスを手掛けるＳＰＤインディア・ヘルスケアの株式82％を取得し、グループ化した。注力事業であるインド事業とメディカル事業を強化する。
　ＳＰＤインディア・ヘルスケアは、2017年に設立。インドのニューデリーに本社を置く。手術器具などの医療器材滅菌サービスを中心に、医療器材の販売・貸し出し、滅菌教育プログラムの提供、医療機関向けのコンサルティングなどの総合支援を手掛ける。インドで数少ない手術器具滅菌受託事業者。
　インドは、人口や経済規模の拡大に加えて政府の医療拡充政策により人口当たりの病院数引き上げが進み、医療市場が拡大している。富裕層や中間層の増大で、医療の質への関心も高まっている。
　鴻池運輸は、13年にインドで医療関連のデータベース事業を手掛ける会社を設立するなど、インドの医療市場に展開。25年３月期までの中期経営計画では、メディカル事業とインド事業を注力事業として位置付ける。今回の株式取得により、インド医療市場でのさらなる成長を目指す。