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24/06/25

国交省、動態管理機器など補助 ダブル連結トラも対象

 国土交通省は6月24日、トラック輸送省エネ化推進事業の募集を開始した。車両の動態管理が可能なデジタルタコグラフの導入支援などを通じ、トラックの輸送効率化を後押しする。予約受付システム、配車計画システムの他、ダブル連結トラック、スワップボディーコンテナ車の一部導入費用も補助対象となる。
 いずれも荷主と運送企業が連携することが条件となる。例えば、車両動態管理システムを導入する場合は、予約受付システムや配車計画との連携が必須。車載器はクラウド型で、燃料消費量、積載率把握の管理ができるものに限る。
 車載器の補助率は補助金上限額(定額)、または導入費の半額のどちらか低い額で決まる。1社当たり30台までで1台14万円を上限とする。トンキロ当たりの燃費削減率3%以上の省エネ効果を目指す計画立案と達成も必要になる。電気トラック、燃料電池トラックといった非化石燃料車や、2025年度燃費基準達成車は優遇し、最大60台まで補助する。
 予約受付システムなどを導入する場合も、省エネ効果3%以上の計画立案と達成が条件。これ以外にも、着荷主に前もって伝達できるASN(事前出荷情報)システム、受注情報事前確認システムなど、計5種類を補助対象とする。補助率はいずれも定額、もしくは導入費の半額で、上限額は1社当たり4000万円。パレタイズシステムのみ5000万円。配車計画システムも同じ補助率で、1社当たりの上限は4000万円。また、ダブル連結トラック、スワップボディーコンテナ車も対象で、どちらも定額、または導入費の半額を補助する。1社10台までで、1台当たりの上限は1000万円。スワップボディーの荷台は上限3台までとする。
 予算総額は約35億6000万円で、募集は2回に分けて行う。1次募集の締め切りは7月5日午後4時。2次募集は7月19日午前10時~31日午後4時。予算が残った場合は再募集する。
 申請書類は専用ホームページからダウンロードできる。問い合わせ先は陸上輸送省エネ推進事業事務局、電話050(5482)3456。