• 物流企業

24/06/25

ロジスティードなど、サプライチェーン効率化の共同実証で待機時間半減

 ロジスティード(本社・東京、中谷康夫会長兼社長執行役員)は、大和ハウス工業、イオングローバルSCM、花王、豊田自動織機と共に進めていた荷役効率化・物流効率化・省エネ化に取り組む2年半にわたる共同実証事業で、発着地点でのドライバーの待機時間を半分以下に削減するなどの成果を上げた。
 共同実証は、資源エネルギー庁公募事業「AI・IoTなどを活用したさらなる輸送効率化推進事業」の一環。2021年9月~24年3月までの計画で、物流効率化機器の導入と併せ、段階的に①自動運転フォークリフトを用いた物流施設の入荷と出荷の自動化・効率化、②サプライチェーン全体の効率化実現のための企業間共通システム構築とデータ連携、③トラックの待機時間短縮による効率化とエネルギー削減――に向けた取り組みを実施した。
 実証の結果、発着地点でのドライバーの待機時間は半分以下に削減。輸配送業務全体のドライバーの業務時間は平均34・5%削減。輸配送のエネルギー消費量(二酸化炭素排出量換算)は約6割削減した。
 ロジスティードは、同事業を通じて得られた知見や課題を生かし、2024年問題で指摘される輸送力不足や少子高齢化に伴う労働力不足を解決する効率化機器・共同システムの実用化に向け、引き続き取り組んでいく。

実証事業のイメージ図