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24/06/25

Hakobot、自動配送ロボによる工業製品の公道運搬実証を7月実施

スムーズに作業動線に入れるよう、コンテナボックスの中に資材を載せ、コンテナボックスごと車両の荷室に搭載して搬送する

 4輪駆動4輪操だの自動配送ロボットを開発するHakobot(=ハコボット、本社・宮崎市、大山純代表取締役)は7月19日、町工場や物流センターが点在する大阪府東大阪市の公道で自動運転ロボットが100キログラムの工業製品を搬送する実証実験を行う。高額な自動配送ロボットの屋内利用が進む製造業や物流業で、屋内とは異なる路面環境下で搬送を行い、新たな活用方法を提案するのが狙い。
 四輪操だの自動搬送ロボが、ねじ商社サンコーインダストリーの東大阪物流センターから金属加工請負の深輝精工までの片道230メートルを100キログラムの荷物を積載し往復する。加工前のねじを搬送して、加工後のねじを積載して戻る。コースは車道と歩道を白線で区切る狭い道路のため、基本的には白線上を走行する。路上駐車などで想定外にコースが変わってしまい自動運転が難しい場合は、適宜遠隔操作に切り替え、コースに戻り次第自動運転に切り替えるハイブリッド運用を行う。
 使用する自動配送ロボットは、4輪操舵で設計されているため同じ走行軌道で往復でき、狭い道でも車両の切り返しを行わず運用できる。今回の実証では、普段頻繁に発生する屋外での配送業務を自動配送ロボットが代行し、新たな屋内にとどまらない活用方法を提案していく。
 ハコボットは、昨年度から近畿大学経営学部経営学科の古殿幸雄ゼミと自動搬送ロボットのビジネスモデル構築に向けた共同研究と実証実験を重ねてきた。実証実験は、7月19日午後1時から、サンコーインダストリー物流センターでメディア向けに実施する。

実証実験コース