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24/06/18

ティアフォー、自動運転「レベル4」事業化へ追加で85億円の資金調達

 自動運転ソフトウエア開発のティアフォー(本社・東京、加藤真平CEO)は、85億円の追加資金調達を実施した。特定条件下でシステムが全ての運転操作を行う自動運転「レベル4」の車両開発などが、本格的な事業化の段階に入った。
 今回の増資分は、強みのソフトウエアとリファレンスデザイン(参照設計)を統合した自動運転レベル4対応の車両開発の体制強化、安全性評価充実に充てる。
 車両開発では、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「ディープテック・スタートアップ支援事業」に採択されている。2025年度をめどに、自動運転システムの品質、耐久性、個体差などの課題解決を図り、さまざまな車両に適用できる電動化部品の提供を目指す。
 安全性評価では、国土交通省の「中小企業イノベーション創出推進事業」に採択されている。27年度にかけて開発を進め、地域公共交通で自動運転システム搭載車両の導入に向けたサービス提供を目指す。
 15年の創業以来、資金調達額は累計381億円。これまで技術情報などを公開した自動運転ソフトウエアの開発を進め、さらにリファレンスデザイン構築に注力してきた。NEDOの「グリーンイノベーション基金事業」にも採択され、総額254億円規模の研究開発プロジェクトを推進している。