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24/06/14

コクヨサプライロジ、福岡の「カウネット」拠点に自律走行搬送ロボ

 コクヨグループのコクヨサプライロジスティクス(本社・大阪市、若林智樹社長)は6月15日、グループの文具通販「カウネット」の物流拠点で、自律搬送ロボットの本格運用を開始した。ピッキング作業の生産性向上、慢性的な労働力不足解消を図る。
 福岡県粕屋町のカウネット福岡物流センターに、ラピュタロボティクスのピッキングアシストロボット「ラピュタPA-AMR」を導入した。AMRが作業者と協働し、ピッキング作業の歩行の大半を人の代わりに担う。

「ラピュタPA-AMR」が、ピッキング対象を作業者に指示する

 注文ごとに仕分けされたコンテナを積み込み、自動で対象商品の真横に到着する。作業者は商品棚まで手ぶらで移動し、商品を棚から取り出してコンテナに投入する作業のみ行う。さらに、ピッキングされた商品の搬送もAMRが代行する。
 ピッキング作業における歩行時間は従来比約69%削減、作業所要時間は同約42%削減、生産性は同約71%向上を見込む。
 同センターではこれまで、作業者が注文ごとに搬送用のピッキングカートを押しながら倉庫全体を歩いて商品を探し、集めていた。また、ピッキング後に作業者自身が商品を次の工程の場所へ搬送する必要があり、ピッキング作業にかかる工程の半分以上を歩行に費やしていた。
 コクヨサプライロジは今回、センタ―の運用方法なども見直した。ラピュタロボと協働し、これまでのノウハウを生かした新たな情報システムを開発した。今後もロボット化で持続可能な物流を実現し、10年、20年先を見越した自動化や省人化技術の獲得を目指す。