• 物流施設

24/06/10

プロロジス、26年1月に岩手県金ケ崎町でマルチテナント型倉庫しゅん工

 プロロジス(本社・東京、山田御酒会長兼CEO)は2026年1月、岩手県金ケ崎町にマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク北上金ケ崎」をしゅん工する。東北縦横の結節点に立地し、物流の2024年問題にも対応する。
 所在地は、岩手県金ケ崎町六原土井道合、後平地内。敷地面積は約7万8500平方メートル。鉄骨造2階建てで、延べ床面積は約5万5000平方メートル。

「プロロジスパーク北上金ケ崎」完成予想図

 東北自動車道北上金ケ崎インターチェンジに隣接。北上市は、南北に東北自動車道や国道4号、東西に秋田自動車道が交わる地点に位置し、東北広域配送に適している。24年4月からのドライバーの残業上限規制によって、既存の物流ハブである仙台から北東北などへの当日中の往復が困難となる中、新施設の開発地は、3時間以内に南は福島県北部、北は青森県南部まで到達できる。東北広域を当日中に往復できるため、新たな在庫拠点の役割を担える。
 施設は、1、2階を縦に利用できるメゾネット型で、荷物用エレベーターを設置し迅速な荷さばきを可能にした。1棟最大の賃貸面積は約5万2000平方メートル、最小面積は約5000平方メートルからで、最大6企業が入居できる。
 1階に、建物内部を通る2つの車路に沿って64台が着車できるトラックバースを設け、天候に左右されないスムーズなアクセスと荷さばきを支援する。寒冷地・積雪対策として、雨どいには融雪ヒーターを整備。プロロジスが除雪サービスも提供する。敷地内の動線は全て一方通行とする計画。
 環境面では、施設屋根に太陽光発電設備の設置を検討している。BCP(事業継続計画)の一環で、緊急地震速報システムや災害用無線機、非常用発電機の設置を計画している。

北上金ケ崎ICに隣接した開発地