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24/06/05

セイノーHD×エアロネクスト、静岡・川根本町でドローン配送サービス

ドローンで配送された刺し身やヨーグルトなどの食料品を受け取り、笑顔の住民(田野口地域振興センター)

 セイノーホールディングス(本社・岐阜県大垣市、田口義隆社長)とエアロネクスト(同・東京、田路圭輔代表取締役兼CEO)は6月1日、陸上輸送とドローン配送を組み合わせた新スマート物流「SkyHub(スカイハブ)」のサービスを静岡県川根本町で開始した。
 新サービス「SkyHub Delivery(スカイハブデリバリー)」では、利用者は専用アプリを通じて、地元スーパーの約60種類の食料品・日用品を買い、配達時間も選べる。正午までの注文は当日配達が可能。料金は、配送料300円(税込み)と商品総額の10%のサービス料。配送拠点と一時倉庫機能を併せ持つ「ドローンデポ」は、町内の旧中川根南部小学校に開設した。
 5月30日にドローンデポの開所式を行い、物流専用ドローン「エアートラック」による配送の様子を公開した。ドローンが田野口地域までの片道約3・8キロメートルを約8分で飛行。生鮮食品を含む商品を地区住民に配達した。受け取った人は「皆年をとるし、災害で孤立した場合すごく有効。医薬品や食料品などを届けてほしい」と話した。

左から、川根本町の薗田靖邦町長、秋元伸哉副町長、エアロネクストの田路CEO、セイノーHDの和田悟新スマート物流推進プロジェクトマネージャー(ドローンデポ川根本町前で撮影)

 セイノーHDとエアロネクストはさらに、同町でスカイハブのサービス拡充を目指す。今年度中に、飲食店と連携したフードデリバリー(食品宅配)「SkyHub Eats(スカイハブイーツ)」や、各運送会社と連携した共同配送の取り組みを開始する。
 両社の新スマート物流の取り組みが社会実装の段階に入った自治体としては、全国10例目となる。