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24/05/31

働き方改革、昨年10月時点で960時間超の運転手がいる企業は約26%

 全日本トラック協会(坂本克己会長)の調査によると、2023年10月時点で、残業時間が年960時間を超えるドライバーがいる企業は25・9%で、1年前の調査より3・2ポイント減少となった。
 

 有効回答企業数636社の内、960時間超のドライバーがいないと答えた企業は、72・6%(前回調査より4・2ポイント増加)だった。
 また23年4月の法改正を踏まえ、「月60時間以上の残業にたいして、割増賃金を25%から50%に引き上げたか」の質問に対し、54・2%が「(法改正の対象となる)中小企業で23年4月から適用開始した」と回答。「大企業で既に適用している」の3・0%、「中小企業だが既に適用している」の7・5%、「月60時間以上の残業は発生しない」と合わせると、90・6%のトラック企業が対応していることが分かった。なお対応していない企業は7・5%だった。
 

 原資となる運賃に関し、標準的な運賃の届け出状況を確認したところ、「既に届け出を行った」「届け出準備中」を合わせると前回調査比0・1ポイント上昇し94・3%だった。一方で、荷主への適用状況は、「適用している荷主がある」が同3・8ポイント上昇の22・3%。「交渉中」が同6・2ポイント上昇の53・5%となっている。