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24/05/21

ニッコンHD、資本・株価を意識した経営方針決定 ROE8%目指す

 ニッコンホールディングス(本社・東京、黒岩正勝社長)は5月10日、資本コストや株価を意識した経営に向けた方針を取締役会で決議した。東京証券取引所の要請を踏まえたもの。
 決定した経営方針では、同社の資本を調達するために支払う資本コスト7~8%を超えるROE(自己資本利益率)8%の確保を目指す。また、資本調達のバランスの適正化や貸借対照表(バランスシート)効率の改善、投資収益の拡大を図る。株主への還元策として、発行済み株式の5%を超えた株式保有をしない方針も示した。
 ニッコンHDは自動車メーカーを中心にこん包・運輸・倉庫などの総合一貫物流を展開する。長期にわたり安定的に成長を続けているが、1株当たりの純資産の増加に対してこの数年株価が伸び悩み、PBR(株価純資産倍率)は1倍を割り込む。ROEも7%前後で推移している。
 ニッコンHDは、今回の経営方針に基づき、経営努力を重ね、株主に応える資本効率の達成に取り組む。