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24/05/20
国分グループ、24年中に全倉庫で酒類・食品の需要予測AI導入へ
大手食品卸の国分グループ本社(本社・東京、国分勘兵衛会長兼CEO)は今年、需要予測AI(人工知能)サービスの完全導入を目指す。これまでに全国200超の拠点の基幹システムに連携済み。引き続き、導入可能な全てのグループ倉庫で、AIの活用を拡大する。
グループは2022年1月、データプラットフォーム(基盤)の構築・運用支援を手掛けるデータフラクトの需要予測AIサービス「パースウェル」を採用。グループの酒類・食品などの自動発注システムで活用してきた。新しい情報を最大限に取り込む仕組みで、需要の予測精度は従来比約10%向上した。自動発注できる商品が増加し、発注作業の属人化を解消。欠品率や余剰在庫は減少した。
パースウェルは、需要動向に影響を与える新しい外部情報を日々取り込む。汎用的なモデルで全商品を予測するのではなく、より細かくモデルを構築する。また、変動を適宜取り入れて予測するために、高頻度で自動再学習を実施する。
これまでに、チルド、冷凍、アイス、加工食品、酒類などの多岐にわたるカテゴリーの商品に対応。今後は定番商品の需要予測で得られた知見を活用し、季節商品や新商品への応用を図る。