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24/05/16

NX総研、自動化機器を導入しやすいカゴ車の標準仕様GLを策定

 NX総合研究所(本社・東京、田中博之社長)は2023年度、自動化機器を導入しやすいロールボックスパレット(カゴ車)の標準ガイドライン(GL)を策定した。物流・卸・小売などサプライチェーン上で幅広く使われるカゴ車を対象に、自動化機器を導入しやすい仕様や環境、運用方法などを検討した。
 ガイドラインでは、自動化機器に適したカゴ車の仕様を、最大積載量500㌔㌘。大きさは、長さ×幅×高さが800×600×1700以下ミリメートルと、1100×800×1700以下キロメートル。また車輪などや、折りたたんだ場合の折りたたみ部が、外寸の内側に収まっている方が望ましいとした。その他、強度や地面とカゴ車床面の距離、車輪間の幅なども定義した。
 使用環境では、内容物の形状や重さ、単載・混載の両方に対応できることなどを設定。必要な道幅や、許容される段差、歩車分離の原則なども確認している。またカゴ車自動荷役は傾斜のない平たんな場所で行うこととしている。
 GL策定に先立ち、ロボット総合制御システムなどを手掛けるレックスプラス、ロボットアームなどを手掛けるムジンと共同実験を実施した。
 レックスプラスがAGV(無人搬送車)・AMR(自律走行搬送ロボット)の実証を実施。カゴ車の積載重量の違いによる作業時間のほか、カゴ車の種類を標準化した場合・複数種類混在した場合、人とロボットが混在した場合・歩車分離した場合の作業時間、偏荷重の影響について検証した。

AGV・AMRの実証実験

 また、ムジンがロボットアームの実証を実施。カゴ車の色・床板素材の違いによる作業時間を検証した。スマートボックス(標準コンテナサイズ)に適するカゴ車のサイズも見極めた。また、貨物サイズ・重量の違いによる作業時間などを検証した。

ロボットアームの実証実験

同実証実験は、経済産業省の委託事業として実施。NX総研は、委託調査報告書で、安全性や実現性、今後の普及手段についてまとめた。「カゴ車の種類は統一化される事が望ましいが、サイズについては現状は出荷先からの指定など、制約がある」と指摘している。
 標準化に向けた今後の課題として「出荷先の行動変容」を挙げている。また、物流効率化や自動化に関する補助金の交付については「標準化された物流資機材を使用することを必須とした審査基準にすることや、補助率を有利にするなどのインセンティブ」を提案している。