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24/05/14

商船三井、シンガポールで25年12月しゅん工の冷凍・冷蔵倉庫開発に参画

シンガポール西部で2025年12月末にしゅん工する冷凍・冷蔵倉庫の完成予想図

 商船三井(本社・東京、橋本剛社長)のシンガポール現地法人はこのほど、鹿島建設(同・同、天野裕正社長)が推進するシンガポール西部の冷凍・冷蔵倉庫開発事業に参画を決め、契約を締結した。2025年12月末にしゅん工。経済発展・人口成長で需要拡大が期待される地域で、冷凍・冷蔵倉庫事業の投資拡充を目指す。
 新倉庫の所在地はシンガポール西部・ジュロン地区の食品加工許可地帯。敷地面積は1万9000平方メートル。5階建てで、延べ床面積は4万7495平方メートル。温度帯は、常温(24度)、冷蔵(4~7度)、冷凍(マイナス25~同27度)に対応。収容能力は最大8万パレット。一部には完全自動倉庫エリアを導入。省エネルギー型冷却機器導入や屋上での太陽光発電パネル設置で環境面に配慮。港湾施設や主要高速道路のインターチェンジから近く、食品集配送に適した立地。
 商船三井グループは、冷凍・冷蔵倉庫事業を国内2拠点(川崎市・大阪市)と海外1拠点(タイ)で展開。今回の事業展開により、35年度までの経営計画で掲げる安定収益型・非海運事業の比率を高める事業ポートフォリオ(構成)変革を進める。