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24/05/13

国交省、災害対応で非常用電源補助

 国土交通省は6月7日午後5時まで、物流施設での非常用電源補助事業の申請を受け付けている。災害時にも電力を確保できる体制をサポートし、円滑な支援物資物流につなげることを目指す。
 2023年度当初予算と補正予算の計3億1800万円を活用し、災害時、倉庫などで使う発電設備、もしくは蓄電池の導入費を一部補助する。当初予算1800万円では倉庫、航空上屋、トラックターミナルが対象。補助率は半額以内で、最大500万円を助成する。
 23年度補正予算3億円では、利用運送企業の集配・保管施設や物流不動産も対象とする。敷地面積1000平方メートル以上で、災害時の物流施設利用協定を地方自治体と締結し、訓練に参加したり、要請があった場合に物流面で協力できることが条件。補助率は半額以内で、最大1000万円まで補助金を出す。
 停電時も電力を供給可能な体制を整え、電動フォークリフトでも積み降ろしができるようにする。外部からの電源供給が途絶えた場合も非常用電源を活用し、広域物資輸送拠点として、支援物資の受け入れ、保管、仕分けを3日以上実施できる環境構築を目指す。
 申請書は国交省ウェブサイトから取得可能。問い合わせは物流・自動車局貨物流通事業課、電話03(5253)8297。