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24/05/09

日通、半導体向け物流網強化へ滋賀・湖南市に新倉庫

 NXグループの日本通運(本社・東京、竹添進二郎社長)は5月7日、「NX栗東湖南倉庫」を滋賀県湖南市に稼働した。グループは経営計画の重点産業の一つに半導体を掲げており、関西エリアの半導体関連企業を支える物流網を強化する。
 所在地は湖南市緑台1ノ2315ノ32。柱鉄筋コンクリート・はり鉄骨造3階建てで、延べ床面積は約6万2804平方メートル。20~25度、湿度80%以下の定温設備は約2967平方メートル。重量物の取り扱いが可能な倉庫床荷重を備え、5トン天井クレーン2基を併設している。
 半導体製造装置関連の顧客ニーズに応え、1拠点で一貫して作業が行える倉庫を目指す。入出庫・保管作業の他、国際輸送での海上コンテナ積み降ろし作業、輸出こん包作業にも対応。立地を生かして大阪、名古屋、北陸の中継基地としての活用も見込む。
 滋賀県は東海道新幹線、名神高速道路、新名神高速道路、北陸自動車道などの主要な広域交通基盤が発達し、東西交通の要に位置する。琵琶湖からの豊富な水資源や都市部への交通利便性などを背景に、電機・電子、半導体関連企業などが集積し、物流需要が高まっている。

「NX栗東湖南倉庫」外観