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24/04/30

警察庁、26年度から大・中型でAT限定免許を順次導入

 警察庁は、大・中型トラックでオートマチック(AT)限定免許を新設する方針を固めた。道路交通法施行規則などを改正し、2026年度以降、順次導入する。トラックでもAT車が普及する中、運転免許の裾野を広げることで、ドライバー不足対策につなげる。
 トラックで新設するのは、総重量3・5㌧以上7・5㌧未満の準中型、7㌧以上11㌧未満の中型、11㌧以上の大型の3種類。準中型と中型は26年4月、大型は27年4月から導入する。バス向けの第二種でもAT限定免許を新設する。
 警察庁によると、22年に普通免許を取得した人の7割以上がAT車限定だった。トラックメーカーも大・中型のAT車を市場投入しており、自工会のトラック市場動向調査では、22年の運輸業の保有車両のうちAT車は34%。代替予定車でも45%を占める。
 一方、大・中型トラックの運転には現在、マニュアル(MT)免許が必要で、ドライバー獲得の課題となっていることから、全日本トラック協会や日本バス協会は大・中型でのAT限定免許の導入を求めていた。
 新免許創設に当たり、警察庁は5月18日まで、道路交通法施行規則改正案のパブリックコメント(意見公募)を受け付けている。