• 物流施設
  • その他

24/04/24

日鉄エンジ、扶桑町の物流施設建設に独自のシステム建築技術を発揮

 日鉄エンジニアリング(本社・東京、石倭行人社長)は、愛知県扶桑町に物流倉庫「MCUD小牧北」を建設した。三菱商事都市開発とサンケイビルが開発した物流施設。低層物流施設向けシステム建築商品「NSスタンロジ」を採用。耐震能力に優れたすじかいも使用し、短工期と安全性を両立した。

「NSスタンロジ」で建設された「MCUD小牧北」

 NSスタンロジは、日鉄エンジニアリングが提供する物流施設向けのシステム建築。鋼重量を15%以上削減するとともに、全体工期を30日以上短縮。建築工費も10%以上削減する。大型物流建設で培った技術と、50年以上の実績を持つシステム建築のノウハウを組み合わせた。
 施設内のすじかいには、アンボンドブレースを74本最適配置した。耐震ブレース、制振ダンパーとして優れた性能を発揮する。中心鋼材とモルタルの間に特殊な緩衝材(アンボンド材)を使用し、引張・圧縮ともに安定した履歴特性を実現する。
 同施設は、愛知県扶桑町に立地。延べ床面積は約4万3700平方メートル。鉄骨造地上2階建てで耐震構造。鉄骨重量は約3200トン。
 日鉄エンジニアリングは、物流施設を得意領域の1つとして実績を重ね、これまでの累計床面積は約340万平方メートル。物流施設としての機能面に加え、環境・防災・減災への配慮やDXの活用など、多様化する物流施設のニーズに応え、これからも環境に優しい社会・産業基盤づくりに貢献していくとしている。