• 物流施設

24/04/19

プロロジス、25年8月に岡山市で新施設、小規模対応のサービスも

 プロロジス(本社・東京、山田御酒社長)は2025年8月、岡山市に「プロロジスパーク岡山」をしゅん工する。山陽道と瀬戸中央道が結節する中国・四国エリア全域をカバーできる物流ハブに、施設を展開。同時に小規模ニーズにも応える新サービスも展開し、幅広いニーズに応えたい考えだ。

「プロロジスパーク岡山」完成予想図

 所在地は、岡山市北区大内田677。敷地面積は、1万6600平方メートル。地上4階建てRCS造で、延べ床面積は3万5000平方メートル。最大3者の入居企業を想定し、最小約1万230平方メートルから最大約1万1550平方メートルで利用可能。開発地の早島地区は流通・物流に適した立地で、中国・四国エリアの物流中心地。関西・中国・四国の各大都市圏の中間地点に位置し、山陰方面への配送もカバーできるため、物流の2024年問題にも対応する。
 1階部分には中央車路を設け、合計29台の高床式トラックバースと15台の低床式バースを併設し多様な物流ニーズに対応する。1回の床荷重は1平方メートルあたり2トンとし、飲料などの重量物にも対応可能な設計。また、倉庫内はノンブレース構造を採用し、自動倉庫や大型マテハンの導入時の区画変更にもフレキシブルに対応する。複数の荷物用エレベーターと垂直搬送機を設置し、荷さばきの迅速性と保管効率を両立させる。敷地内には約150台の駐車場を設ける予定。
 緊急地震速報システムや衛星電話、非常用発電機による停電時のバックアップなどで事業継続性を支援する。環境面では、LED照明や太陽光発電設備、既存植栽の利用などの利用を検討している。
 また、小規模ニーズに応える新サービス「クラウドスペース岡山」の提供もスタート。330平方㍍以上でプロロジスパーク岡山を利用したい荷主などが対象のサービス。応募があった荷主企業をプロロジスが面談の上、物流企業に仲介。1区画を複数の企業で共有したり、3PLへ荷物を預けることで同施設を利用できる。