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24/04/18

日通、熊本県益城町で半導体関連に対応した新倉庫稼働

 NIPPON EXPRESSホールディングスの日本通運(本社・東京、竹添進二郎社長)は4月17日、熊本県益城町に半導体関連産業に対応した「NX熊本ロジスティクスセンター」を稼働した。最新の物流システムと豊富な経験を持つ日通のノウハウを結集し、半導体関連産業などの顧客企業へ高品質な物流サービスを提供する。
 所在地は、熊本県益城町平田2561ノ1熊本支店熊本総合物流事業所内。鉄骨造2階建てで、延べ床面積は8755平方メートル。
 倉庫内の空調設備は、前室に作業用空調を設置し、室温は25度プラスマイナス5度。保管室は20~25度で半導体の保管に最適な温湿度を維持する。セキュリティー面では、屋外に10台・屋内に30台の監視カメラを設置。非常用発電機や、倉庫屋根への太陽光発電設備、避雷設備も完備した。
 半導体受託生産の世界最大手・台湾積体電路製造(TSMC)の工場建設を皮切りに、熊本県では半導体関連企業の進出が続く。2月にTSMC熊本工場が完成し、同時に第2工場の建設が発表されるなど、さらなる企業の集積が見込まれ、物流需要の増加が予想される。
 顧客のビジネスを専門的にサポートするのは「九州半導体事業所」。TSMC熊本工場の運営会社JASMを中心とした半導体関連産業への営業強化を図るため24年2月に新設された。NXグループは今後も、物流を通して地域の産業振興と発展に貢献する。

「NX熊本ロジスティクスセンター」外観