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24/04/15

商船三井さんふらわあ、LNG燃料F新造船は「さんふらわあ かむい」

 商船三井さんふらわあ(本社・東京、牛奥博俊社長)は4月11日、大洗(茨城県)-苫小牧(北海道)航路に投入するLNG(液化天然ガス)新造フェリー「さんふらわあ かむい」の命名・進水式を行った。3隻目となるLNG燃料フェリーで、2025年初頭の就航を目指す。二酸化炭素(CO2)排出量削減やモーダルシフト促進に貢献する。

25年初頭に就航予定のLNG燃料フェリー「さんふらわあ かむい」

 かむいは、LNG燃料だけでなく、さまざまな最新技術を採用。現在北海道航路に従事する既存船に比べCO2排出量を約35%抑える。既存船よりトラックの積載スペースを拡張。また客室を完全個室化し、トラックドライバーが快適に過ごせる空間を提供する。
 25年初頭に大洗―苫小牧航路の深夜便に就航する。同年中には現在建造中の2番船も同航路での就航する予定で、23年からLNG船2隻g就航している大阪―別府航路と合わせ、国内東西航路でLNGフェリー4隻体制での運航を実現する。
 命名・進水式は、広島県尾道市の内海造船因島工場で行われた。名前の由来は、LNG燃料船という新時代の船をアイヌ語名とすることで、新船が伝統と未来をつなぎ、就航地である北海道を連想できることを意識して命名された。

命名はセコマの丸谷智保会長が行い、進水式の支綱切断は丸谷会長の令室丸谷道子さんが行った

 船体は、海と空の美しい「青」をアクセントカラーとし、夜明けの海と新しい時代を照らす光をイメージしデザインされた。