ナビタイム、「トラックカーナビ」が高速道での最高速度引き上げに対応

　ナビタイムジャパン（本社・東京、大西啓介社長）は４月３日から、トラック専用カーナビアプリ「トラックカーナビ」などで、大型車の高速道路での最高速度90キロメートルへの引き上げに対応。より正確な到着時刻の算出が可能になった。「ビジネスナビタイム　動態管理ソリューション」や「NAVITIME ＡＰＩ」でも対応する。
　車両総重量８トン以上の車両を選択している場合に、高速道路の最高速度を90キロメートルでルートや到着予想時刻を算出できるようにした。トラックカーナビでは、会社の規定などで最高速度の上限が独自に規定されている場合、アプリ内の設定で利用者自身で最高速度を90キロメートル以下に設定できる。
　ナビタイムジャパンでは、正確な到着予想時刻を算出するため、利用者の走行実績データを分析して渋滞予測精度を向上させるなど、さまざまな技術開発や機能提供を続けてきた。2023年10月に実施したトラックカーナビのユーザーアンケートでは、同アプリの到着予想時刻が正確との回答は64・９パーセント、到着予想時刻が正確で待機時間も減少したとの回答は28・６パーセント＝グラフ１。正確な到着予想時刻の算出が待機時間の削減に貢献できることが分かった。
　また、同アプリの走行ログを基に、高速道路の最高速度を90キロメートルで試算した場合、80キロメートルの場合と比べて目的地までの所要時間は、総距離250キロメートル以上のルートの場合、平日であれば所要時間が３パーセント程度短縮されるとの結果も得られた＝グラフ２。