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24/03/28

センコーHD、積水化学と協力し倉庫壁面の太陽光発電に向けた実証実験

 センコーグループホールディングス(本社・東京、福田泰久社長)は3月22日、積水化学と協力し倉庫・工場の壁面で太陽光発電のパネルを設置する方法を確立するための実証実験を開始した。茨城県古河市のセンコー茨城支店茨城PDセンターに設置。発電能力の検証や、機器の耐久性について1年間かけて検証していく。

1平方メートル幅のフィルム型太陽光電池16枚を使い1年間の実証実験を行う

 フィルム型ペロブスカイト太陽電池を使用する。この電池は、軽量で柔軟なため壁面や耐荷重の小さい屋根や曲面への設置が可能な特長を持つ。
 積水化学は独自技術で、屋外耐久性が10年程度ある30センチメートル幅のロール製造プロセスを構築。この技術を使い、発電効率15・0%のフィルム型ペロブスカイト太陽電池の製造に成功した。
 この電池16枚を、茨城PDセンターに設置。施工準備から、実際の発電の検証まで行う。設置に当たっては、新しい簡易設置法を使い、施工準備から配船収納まで6時間で完了した。
 センコーグループは、事業活動を通じて社会回台の解決につながる価値提供を目指している。またグループの中核会社のセンコーは、持続可能な社会のために物流会社がとるべき経営モデルを目指している。今回の取り組みがさらに脱炭素化の課題解決につながるとみて、実証実験に参加した。