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24/03/27

東京港コンテナ搬出入予約制、23年度は前年度比3・6倍

 東京都港湾局は、東京港のコンテナ搬出入トラックの予約制を推進する。IT(人工知能)技術による予約システム「CONPAS」による2023年度の累計予約本数は、前年度比3・6倍の約2万台だった。今後もターミナル数・期間などの実施規模を拡大し、コンテナ物流のさらなる効率化や生産性向上を目指す。

実施ターミナルの位置図

 車両の到着時間の分散で、大井ふ頭のコンテナターミナルのゲート前の混雑を解消し、トレーラーのターミナル滞在時間を短縮する取り組み。22年度の第1~3期には、大井1・2号および大井3・4号ターミナルで予約システムを運用した。さらに23年度は大井6・7ターミナルも追加し、第4期を23年8~10月、第5期を24年1~2月に実施。陸運企業の参加登録も、第4期は176社、第5期は273社と段階的に増えている。
 一方、第4期には無断キャンセルが増加したため、第5期から新たにペナルティ制度を開始した。また、運営現場の改善として携帯型のPSカード(国土交通省が発行する身分証明書)リーダーを導入し、ターミナル係員の機器を1台に集約した。
 今後、新たな試みとして、コンテナターミナル別の混雑状況の分析結果を公表する。予約時間帯の分散化などに取り組む。