• 船・鉄道

24/03/25

商船三井さんふらわあ、バリアフリー化推進で表彰

 商船三井さんふらわあ(本社・東京、牛奥博俊社長)は「国土交通省バリアフリー化推進功労者大臣表彰」を受賞した。日本初のLNG(液化天然ガス)燃料フェリー「さんふらわあ くれない」「さんふらわあ むらさき」のバリアフリー化整備のほか、両船の就航に合わせて大分県別府市に新設した「さんふらわあターミナル」のユニバーサルデザイン化への取り組みが評価された。
 両船は、2次元バーコードの活用で乗船時の発券手続きが不要な「スマート乗船チェックインサービス」を採用。また、2次元バーコードでドアが自動開閉するバリアフリールームを整備した。船内ショップの通路幅やレストランのテーブルの高さも、車いす利用者や子どもに配慮した設計となっている。
 さんふらわあターミナルは、屋根付きの駐車場やバス・タクシー乗降場への導線を整備。発券カウンターには車椅子用のローカウンターや視覚障害者を誘導する点字ブロックを設置している。また、障害者・高齢者への合理的配慮を定めたガイドライン(指針)を策定し、研修や講習会を実施している。
 同表彰は、国土交通分野でのバリアフリー化の推進に多大な貢献が認められた個人または団体を表彰し、優れた取り組みを普及・奨励する目的。2006年施行の「バリアフリー新法」の趣旨を踏まえ、07年に創設された。

さんふらわあ くれない

さんふらわあターミナル(大分県別府市)