日通など、海上・鉄道連携の輸送サービスに南九州・北九州ルート追加

　ＮＩＰＰＯＮ　ＥＸＰＲＥＳＳホールディングスの日本通運（本社・東京、竹添進二郎社長）は、海上と鉄道輸送を組み合わせた輸送サービス「Sea & Rail」に南九州ルートと北九州ルートを追加した。二酸化炭素排出量を削減する環境に優しいサービスで顧客のサステナビリティー（持続可能）経営を支援。ドライバーの残業上限規制に伴う物流の2024年問題を前に、労働力不足の課題解決にも貢献する。
　３月19日から、名門大洋フェリーと連携し、新門司港―大阪南港間で瀬戸内海を経由する北九州ルートを追加した。３月25日からは、エキスプレスコーポレーション、宮崎カーフェリーと連携し、宮崎港―神戸港間の太平洋を経由する南九州ルートを追加する。
　両ルート共通で輸送に使用するコンテナは、日通独自の鉄道・海上両用12フィートハイブリッドコンテナ「ＲＳＶコンテナ」を使用する。荷物を積み替えることなく、鉄道と海上の間を相互にシフトできる。鉄道やトラック輸送と組み合わせることで、港から離れた場所でも集配が可能。また、輸送ルートを複線化することで、災害時の輸送障害区間を回避でき、ＢＣＰ（事業継続計画）対策にも効果的だ。