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24/03/13

鈴与、物流の安全・品質向上へデータマイニングシステム導入

 鈴与(本社・静岡市、鈴木健一郎社長)はこのほど、B-EN-G(ビジネスエンジニアリング)社のデータマイニングシステムを導入した。蓄積データから自然言語解析技術で対策案を導き出し、物流現場の事故防止や安全品質の向上につなげる。
 データマイニングは、大量の情報をAI(人工知能)などを使い分析する手法。今回のシステムでは、内容が類似している「ヒヤリハット」「事故報告」の帳票を検出し、再発事象を確認して予防策を提案する。
 各帳票の内容や対策に頻出するキーワードを元に、危険度を示唆する。発生件数や割合について、事故の予防から発生、対策まで時系列で確認できるほか、作業者の経験年数別の把握も可能。有効な対策事例は他拠点へ展開する。
 鈴与は2018年から、B-EN-G社のソフトウェアを活用してヒヤリハット、事故報告、リスクアセスメント、巡視活動についての情報をデジタル化し、全国の物流拠点で共有してきた。さらに、データマイニングシステムによる有効な対策案を現場教育に生かす。