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24/03/11

日通、福岡市博多港で半導体製造装置などに対応した新倉庫を稼働

 NXグループの日本通運(本社・東京、竹添進二郎社長)は3月11日、福岡市博多港で「NX博多アイランドシティグローバルロジスティクスセンター」を稼働した。半導体製造装置をはじめ精密機械メーカーなどの工場立地が進む地域で、物流需要の高まりに対応する。
 所在地は、福岡市東区みなと香椎2ノ5ノ1。博多港アイランドシティコンテナターミナルに隣接する。鉄骨造平屋建ての倉庫棟と鉄骨造3階建ての事務所棟で構成され、延べ床面積は1万755平方メートル。こん包工場を併設し、こん包後すぐに博多港から出荷可能。こん包後のトラック輸送による貨物へのダメージリスクを抑える。
 また、10トン対応のリフター2基、天井クレーン5基(40トン1基、10トン1基、5トン2基、2・8トン1基)と大型貨物に対応可能な九州最大級のクレーンを備え、半導体製造装置や大型貨物、重量物などの特殊貨物のこん包・保管・出荷にも対応。施設屋上には太陽光発電パネルを設置し、環境負荷軽減にも貢献する。
 九州地域では精密機械メーカーなどの工場立地が進む一方、装置の大型化や重量化に伴い、こん包施設や大型クレーンを備えた倉庫が不足。九州で製造した装置を神戸港や名古屋港に転送し、輸出していた。NXグループは、中期経営計画で半導体関連産業を重点産業と位置付けており、新倉庫を稼働し、半導体サプライチェーンに対して拠点整備を進め、顧客の事業発展に貢献する。

「NX博多アイランドシティグローバルロジスティクスセンター」は、精密機械メーカーなどの工場立地が進む地域で稼働を開始した