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24/03/11

国交省・内航積載率調査、複数航路で7割未満

 国土交通省がフェリー・RORO船の昨年10~12月の積載率を調査したところ、いずれも70%未満の航路が複数あることが分かった。4月に適用されるドライバーの残業上限規制で輸送力不足が懸念される中、同省はモーダルシフトを推進しており、荷主・物流企業に利用を呼び掛けている。
 上り・下りで積載率が70%未満だったのは、フェリーの場合、阪神―北海道、阪神―北四国など6航路。このうち、北東北―北海道は上りが35~40%、下りが20~25%で最も低かった。北四国―北九州も上りが30~35%、下りが35~40%だった。
 一方、最も積載率が高かったのは、北関東―北海道で上りが80~85%、下りが85~90%。東東北―北海道、阪神―北九州も上り・下り共に積載率が80~85%だった。
 RORO船で積載率が70%未満だったのは、東東北―北海道、京浜―北四国など8航路で、北陸―北九州は上りが25~30%、下りが55~60%。阪神―北九州は上りが65~70%だったのに対し、下りは30~35%と低かった。
 積載率が最も高かった航路は京浜―東東北で、上り・下りのいずれも95~100%だった。京浜―阪神は上りが95~100%、下りが85~90%だった他、京浜―南九州、阪神―南九州は共に上りが85~90%、下りが80~85%と高かった。
 調査は、ドライバーの残業上限規制に伴う輸送力不足に対応するため、モーダルシフトの推進や積載率向上を目指す取り組みの一環。国交省は昨年夏から、内航各社に行った調査を基に、中・長距離フェリーとRORO船の積載率動向を公表した。